今更ながら「パンツァードラグーン・ツヴァイ」のサントラCDを入手!
ネットだと高値だったんですが、どこかで安く売ってないものかと思っていた矢先に某OFF本屋でまぁまぁ安く売っていたのを発見したので迷う事なく購入。
ゲームが「ピコピコ」と称され教育ママ達に軽視されていた時代に、個人的に初めてゲームサウンドを「カッコいい」と感じたのは1986年にコナミから発売された「沙羅曼蛇」でした。名作シューティング「グラディウス」の続編ね。
沙羅曼蛇に限らず、この当時はハードスペックが低かった分、ストーリーの説明を省いて最低限のビジュアルとサウンドだけで全てを表現しており、足りない情報はプレイヤーが脳内でイメージを拡張できたので、音楽の効果だけでも十分に感情を揺さぶる事ができたんですね。
「悪魔城ドラキュラ」とか「ツインビー」とか、この当時のコナミタイトルのサウンドはとても印象的でした。音ゲーと呼ばれるジャンルを開拓したのも自然な流れですね。
高校生の時にはPC版「イース」のサントラを友人に紹介されてからこのゲームにハマり、機械音痴なりにFM音源のボードを買いに行って「イース2」「ソーサリアン」「ロマンシア」と日本ファルコム作品を骨までしゃぶり尽くし、すっかりゲームのサウンドに魅了されてしまいました。
子供の頃は、ストーリー・システム・キャラクターからではなく、音楽から作品にハマりました。映画も、ハンス・ジマーが作曲をしたというだけで贔屓目に見てしまうくらい自分の中では音楽の比重が大きいのです。
その後はスーパーファミコンの登場で「ファイナルファンタジー4」の音楽に度肝を抜かれました。
「ファイナルファンタジー6」では内臓音源であるにも関わらずオペラを歌うわラスボス戦ではコーラスを使うわで、短期間でのゲームの恐るべき進化を実感しました。
今度は自分でも演出をしてみたいと思ってゲーム業界に入ったわけですが(実際には成り行きで入ったんですが)、その新人の頃にセガサターンで発売された「パンツァードラグーン」シリーズと出会い、「これ以上スゴいゲームを作る事など可能なのだろうか」と愕然とすると同時に、孫悟空よろしく、オラワクワクしてきたぞ状態で仕事にのめり込みました。
沙羅曼蛇と同じくストーリーの説明などほとんどないのに、ビジュアルとサウンドによるナラティブの演出から、プレイヤーの数だけ世界観が膨らむという部分に大いに魅力を感じたのでした。
というわけでこれから暫くはパンツァードラグーンのヘビーローテーションです。
