今日は朝から晩まで合評三昧。
最初は絵コンテ実習とキャラクターデザインの合評。
昼はアニメーションの合評。夕方はCMプレゼンの合評。
特にCMのプレゼンは、自分の口調はやんわりしているが中身は結構スパルタカスな授業になっていた。
学科のCMを制作すると仮定して、グループに分かれてその企画及びCMコンテをプレゼンテーションするというものだ。
正解・不正解のない世界で、自分達が正解だと信じたものを第三者の心に響くまで企画を練り込み、プレゼンさせる。あらゆる物事の根本に立ち返り、現状を冷静に分析して掘り下げ、ターゲットに狙いを定めてその表現手法を模索していく。クリエイティブとビジネスが共存する非常に難易度の高い課題となった。自分も、企画会議で悩む学生たちにヒントを出したかと思えば突然理不尽なダメ出しをしたりと、社会でのやりとりを生々しくシミュレーションする事で彼らを追い込んでいく。
いつもと違い妙な緊張感が漂っていた。三週間に渡り普段使わない領域の脳みそを酷使した事で、授業終了後の学生達はヘロヘロに疲れ果てていた。
同時に、疲れているのに爽やかな表情をしていた。ここまでアタマを使うと逆に気持ちが良かったのだろう。授業終了後に回収する出席表にも、普段何も書かない学生まで随分と熱いコメントを書き残していた。
こちらは最初から答えなど求めてはいない。集団で議論し、ボロボロになるまで脳みそをフル回転させ、自分なりの着地点を導き出すという経験をさせたかっただけ。
来週から受講生が激減しない事を祈る。