2010年04月28日

新しい遊び

おっかなびっくり始めた大学のワークショップも徐々に軌道に乗り始め、クラスの結束力が高まりつつあるのを感じます。
アシスタントがコテコテの体育会系なので非常にバイタリティに溢れ、羊を追うボーダーコリーよろしく学生達を一つにまとめていきます。

今週は「新しい遊び」と題して、体育館を使ってオリジナルの遊びを考えるというワークショップを行ないました。
誰もが経験した鬼ごっこやかくれんぼ、ケンケンやフルーツバスケットなど、かつての名作をアレンジして迷作を生み出していくのです。

例えば鬼ごっこであれば、追う側と追われる側の立場でルールを工夫し、ゲームシステムのチューニングをしていきます。
企画会議をし、そのルールで実践し、ルールの欠点を見つけてまた企画会議という繰り返し。
ハタチ手前の人間が大絶叫を上げながら体力の続く限り全力で走り回る姿を見るのは実に爽快です。
今頃きっと筋肉痛で苦しんでいることでしょう。

非現実の中に悦びを見出したのか、人間は体を動かしたり追われる恐怖を感じると自然に笑いが込み上げてくるものなんですね。
彼らの表情を眺めているだけで安上がりな人間観察が楽しめます。

昨今のゲーム業界でも、机上の空論で他社のパクリ作品を作るより、こうやってクリエーターが実際に体感して得たものを元に企画を進めていかないと、業界全体が沈んでいくんとちゃうかなぁ。
人を笑わせたいなら、まず自分が笑おうよ。
泣かせたいなら自分が感動的な事を体感してみようよ。
目先の利益に囚われて当たり前の事ができていないオトナ達で溢れている現状を改めて痛感させられます。
純朴なる学生諸君、そんな大人になっちゃいけないよ。

posted by ムラカミ at 02:36| ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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